【応援メッセージ:vol.02-01】情熱の地酒専門店 地酒屋こだま 店主 児玉武也(こだまたけや)さん

 JR大塚駅にほど違い豊島区南大塚で「情熱の地酒専門店」を営む児玉武也さん。異業種から日本酒業界へ華麗なる転身を遂げ早11年目。ますます脂の乗った児玉さんに「三千櫻」についての想いを伺いました。


「ぼくは、酒が好きです。たぶん、酒も、ぼくが好きです」


児玉さんが日本酒の師匠からいただいたというこの言葉。店頭ののぼりにも記されていたのが印象的でした。


ここからは児玉さんから伺ったお話を、なるべくそのままお伝えしいたします。ただ、児玉さん自身のセリフには、あえて「ぼく」を使わせていただきました。


取材当日強風につき店主の児玉さんにのぼりを持っていただきました(笑)




始まりは1本の電話だった・・・


「三千櫻酒造の山田と申します。おたくのホームページを見せてもらいましたが、あなたは大変良くお酒のことをわかっていて、一生懸命やられているスゴイ人ですね。なのでぜひ、うちのお酒を扱ったほうがいいですよ!」


山田さんとのご縁は、店に突然かかってきた1本の電話から始まりました。


「扱っていただけませんか?」ではなく「扱ったほうがいい!」ときましたよ(笑)


「三千櫻酒造」という名前には、なんだか聞き覚えがあったので、電話の近くにあった名刺箱をあさったところ・・・そこから「三千櫻酒造株式会社 代表 山田耕司」の名刺が出てきたんです。


「ぼく、以前にお会いしてますね。ここに山田さんの名刺があります」


それを聞いて、山田さんもその場で名刺ファイルを確認すると・・・そこには「地酒屋こだま 店主 児玉武也」の名刺があったんです。


お互い名刺は持っていた・・・。しかしながら、二人とも名刺交換した記憶は全くなく(笑)、その時何を話したのかも定かではありません。そんなわけで今となってはうろ覚えですが、確かぼくが店を始める直前くらいの出来事だったんじゃないかと思います。



42歳で起業 「情熱の地酒屋」ができるまで


山田さんと名刺交換したのは、この店を始める前に一年ほど手伝っていた東京四ツ谷の「酒徒庵(しゅとあん)」でした。今は「鎮守の森」という、それこそ“日本酒の聖地”と呼ばれる店に変わっていますが、酒徒庵を立ち上げた竹口敏樹くんとは古い知り合いなんです。


オープン当初スタッフが足りなかったことと、日本酒の勉強がしたいという、ぼくの思いが重なって、しばらく店を手伝うことになったんです。当時はまだサラリーマンをしていたので、「無給の代わりに店にある酒は自由に試飲してよし」という異例の条件で働きました。 


当時、酒徒庵で取り扱っている日本酒は600種類くらいあったので、ぼくはそこで日本酒を徹底的に覚えました。


そんな時代を経て、2010年月1日、42歳で「地酒屋こだま」をオープンする運びとなったわけですが・・・・。40過ぎた男が自分で何か始めるときに、人様の顔色を窺ったり、媚を売ったり、嘘をついたりしたくないじゃないですか。


もちろん、世の中に美味しいお酒はたくさんありますが、酒は“良し悪し”ではなく、“個人の好み”だと思っています。ですから、たとえ有名なお酒でも、お客様に「私は苦手ですけどね」とハッキリと言うことがあります。


お忙しい中、真剣に三千櫻について語ってくれました。右は越谷姉妹の姉よーこ。


「自分の好きなものしか売りたくない」わがままな店に目を付けたんでしょう(きっと)。山田さんからは、電話を切ってまもなく、「まず飲んでみてくれ」とばかりに試飲用のお酒が送られてきました。


早速飲んでみましたが・・・ハッキリ言って、それほど美味しくなかったんです。味も硬かったですし、生意気な言い方をすれば、巷によくあるまだまだレベルの低い酒でした。


その数日後、山田さんから電話があって「どうだった?」と聞かれました。嘘をつきたくないぼくは「まだ飲んでません」と一度はかわしましたものの、また数日すると電話があるんです。「飲んだけど、なんだかピンときません」と、ぼくは断りのつもりで話したんですが、しばらくするとまた山田さんから電話がかかってくる(笑)


とうとう、ぼくは正直に「山田さんのお酒はうちでは売れません!」と言いました。それでも、新しいスペックのお酒ができると(頼んでもないのに)送られてきて、山田さんから「どう?」と聞かれます。


そんなやり取りにも不思議と嫌な感じはしませんでした。しだいに山田さんという人物に惹かれていったのかもしれません。半ば押し切られるような形で(笑)三千櫻酒造との取引を始めていました。初取引は2011年の6月でした。


「当時の写真、確かあったと思うけど・・・見ます?」「もちろんです!」ということで、見せていただいたのですが・・・『きゃぁ〜〜〜っ(≧∇≦)♪」 あまりの「お宝さ」に思わず黄色い声を出してしまいました(笑)


それでは、皆さまにもご覧いただきましょう! 


これぞ「お宝写真」!山田さんと児玉さん、どちらも若いっ!

と、衝撃の写真でクラクラしたところで、お話は後編へと続きます。


<<  次回 へつづく  >>


取材・執筆:三千櫻応援団(みちざくラー)越谷姉妹






★情熱の地酒専門店 地酒屋こだま公式HP

 https://sake-kodama.jimdofree.com/

 

 所在地:〒170-0005 豊島区南大塚2-32-8

TEL&FAX:03-3944-0529

メール:jizakeyakodama@gmail.com

OPEN:11時~20時(日・祝は19時)*店主は14時くらいからの出勤です。 

定休日:月曜日(不定休あり、HPで確認のこと)


地酒屋こだまさんの外観です


なんと200種以上も試飲が可能。しかも無料! ですが・・・


児玉さんのお取り扱いにはご注意ください(笑)